FX初心者でFXの仕組みがよく分かっていない
そんな方はまずはFXに必要不可欠な知識を深めるところから始めましょう。
今回は、FX会社を選ぶ際にもよく目にする「スプレッド」についてです。
FXの基本用語「スプレッド」とは?
通貨ペアを売るときの価格「売値(Bid)」と、通貨ペアを買うときの価格「買値(Ask)」の差額のことをスプレッドと呼びます。
スプスプレッド
差額が小さいことを、スプレッドが狭い
差額が大きいことをスプレッドが広い
というように広狭で表現します。
スプレッドの概念についてあるときのUSDJPYをもとに解説します。
条件:買値(Ask)111.071円、売値(Bid)111.055円のの場合
USDJPYを買う時に利用されるレートは111.071円
USDJPYを売る時に利用されるレートは111.055円
この時のスプレッド(売値と買値の差額)は、0.016円です。
実際には、スプレッド×取引通貨量(lot)が実際の手数料として発生します。
つまりレートが変化していないタイミングでUSDJPYを買った直後、USDJPYを売ったとしても1通貨あたり0.016円の損失
1000通貨取引を行うと0.016×1000円=16円が手数料として引かれることとなります。
つまり売値と買値の差額が狭いほうが利益が得やすいといえます。
スプレッドの単位「pips」と「銭」
スプレッドの単位としてはpips、銭が使用されるのが基本です。
1銭=1pips=0.01円=0.0001ドル
スプレッドの単位の使い分けは、「銭」が使われるタイミングを覚えておけばOKです。
pipsはFXで使われる用語ですが、「通貨の最小単位」のことです。
通貨ペアのうち片方が日本円の場合に「銭」が使われることがあります。
スプレッドはFX会社ごとに異なる
FX会社を選ぶ際に、スプレッドの狭さを判断材料の一つにされるように、
スプレッドはFX会社によって基準が異なります。
スプレッドは手数料=FX会社の利益につながるもので、金融機関が自由に設定できるものです。
各社のスプレッドは、固定スプレッド・変動スプレッドに分けられています。
固定スプレッドを採用していても、ある条件(予期せぬ出来事で市場が不安定になる場合)は変動スプレッドになる「原則固定スプレッド」を採用している会社もあります。
変動スプレッドの特徴
変動スプレッドとは、その名の通りスプレッドが常に変動します。
変動のポイントとなるのは、流動性の低下です。
流動性が下がるとスプレッドが広くなります。
スプレッドが広くなるタイミングは、
- 雇用統計の発表前後
⇒結果発表を待ってから取引量が一気に増えるため、取引量激減⇒激増となり流動性を失いやすい。 - 世界的に大きな災害・事件などのニュースが出た場合
自然震災、テロ、各国要人の発言等でボラティリティが激しくなる場合。 - 取引量が少なくなる場合。
取引量の多いニューヨーク市場が閉まっている日本時間の5:00~8:00
年末年始等の世界的イベント時などの時間帯
相場が安定して、取引量もしっかりあり価格も安定しやすい時間帯はスプレッドが狭くなります。
スプレッドが狭くなるタイミングは日本時間でいうところの22:00~翌2:00頃です。
(取引量の多いニューヨークとロンドンの市場がどちらも開いている時間帯です)
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原則固定スプレッドの特徴
国内FXの多くが採用している制度です。
原則固定スプレッドは、基本的にはスプレッドは決められており、いつ約定しても変わりません。
しかし「原則」とうたっているように、例外が存在します。
例外に該当しうるタイミングは、変動スプレッドにおいてスプレッドがひらくタイミングと同じです。
- 経済指標の発表
- 世界的に大きな災害・事件などのニュースが出た場合
- 取引量が少なくなるクリスマスや正月等のイベント時
変動スプレッド、原則固定スプレッドどっちを選ぶ!?
どちらのスプレッド制度を選ぶかは自分次第ですが、
価格が不安定になりやすいタイミング、取引量が少なくなるタイミングはどちらの制度においてもスプレッドがひらきます。
スプレッドでの損失はもちろんトレードにリスクを伴うタイミングでもあります。
スプレッドのまとめ
- スプレッドとは、通貨ペアを売るときの価格「売値(Bid)」と、通貨ペアを買うときの価格「買値(Ask)」の差額のことでpips・銭という単位を用いる。
- 1銭=1pips=0.01円=0.0001ドル
- スプレッドには、変動制と原則固定の2種類
- スプレッドがひらくタイミングは、経済指標・世界的ニュースの発表、市場の取引量が少なくなる時間帯