全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が調査を行って発表している経済指標には「ISM製造業景況指数」と「ISM非製造業景況指数」があります。
FXトレードをするにあたって、これらの経済指標を理解しておくことは重要です。
ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の概要やどんな通貨に影響するかなどについては下記の記事にて紹介しています。
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今回はこの2記事をもとにISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の違いをまとめた記事です。
発表のタイミング
ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の発表タイミングは、月1回の発表という頻度は同じですが、発表日が異なります。
ISM製造景気指数
毎月第1営業日
米国東部標準時間:午前10時
日本時間標準時間:午後11時00分(夏時間)、午前0時00分(冬時間)
ISM非製造業景況指数
毎月第3営業日
米国東部標準時間:午前10時
日本時間標準時間:午後11時00分(夏時間)、午前0時00分(冬時間)
アンケート項目
「ISM製造業景況指数」と「ISM非製造業景況指数」で調査される内容は各10項目です。
この中の数項目の結果をもとに総合指数を算出しています。
指数によって、アンケート項目や総合指数に含まれる項目も違いがあります。
ISM製造景気指数
- 新規受注
- 生産
- 雇用
- 入荷遅延
- 在庫
- 顧客在庫
- 支払価格
- 受注残
- 新規輸出受注
- 輸入
※赤マーカーは総合指数に用いられる項目です。
ISM製造景気指数では、総合指数に用いられる項目は「5項目」です。
ISM非製造業景況指数
- 事業活動
- 新規受注
- 雇用
- 入荷遅延
- 在庫
- 在庫景況感
- 支払価格
- 受注残
- 新規輸出受注
- 輸入
※赤マーカーは総合指数に用いられる項目です。
ISM非製造景気指数では、総合指数に用いられる項目は「4項目」です。
各指数が算出開始になった年
ISM製造景気指数は、1931年から算出開始しています。
かつてはNAPM (全米購買部協会指数)と呼ばれており、2002年1月からISM製造業景気指数と名前が変更になりました。
ISM非製造業景況指数は1998年から算出開始しています。
ISM製造業景指数とISM非製造景気指数の算出開始時期は異なっています。
これは、サービス業発展の影響です。
今では、米国の名目GDPの9割程度を非製造業部門の中のサービス業が占めています。
そのため、歴史は浅いですがISM非製造業景況指数のほうが注目度が高いと言えるでしょう。
もちろんISM製造業景況指数をないがしろにしてはいけません。
製造業の中心は輸出企業ということもあり、ドル高の悪化要因がISM製造業景況指数となることもあります。
ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数のまとめ
- 全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が調査を行って発表している経済指標
- ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の発表頻度は各月1回。
- ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数はアンケートの内容・総合指数に使用する項目数も異なる
- ISM非製造業景況指数のほうがISM製造業景況指数に比べて歴史は浅いが、現在の注目度は高い
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