ファンダメンタルズ分析

FXのファンダメンタルズ分析【雇用統計とは】過去に大きく値動きした事例つき

FX取引で利益を継続的に上げるには正しくファンダメンタルズ分析をすることが必要不可欠です。

ファンダメンタルズ分析をする上で必ず確認しておかなくてはならない経済指標の一つとして「米国雇用統計」があげられます。

米国雇用統計は、アメリカ労働省労働統計局によって毎月発表されています。

米国雇用統計になぜ注目するのか

米国雇用統計の何に注目してみる必要があるのか

など、FX初心者の方でも米国雇用統計について理解できるようにわかりやすく解説します。

 

米国雇用統計とは

【米国雇用統計の基本情報】

  • 発表元:アメリカ労働省労働統計局(U.S. Department of Labor, Bureau of Labor Statistics)
  • 発表のタイミング:毎月第一金曜日
    夏時間では日本時間 21:30に発表
    冬時間では日本時間 22:30に発表
  • 調査対象:アメリカ全土の16万ほどの企業や政府機関からおよそ40万件を調査退場とする。
  • 調査対象期間:1~15日の約2週間

 

米国雇用統計とは、アメリカ労働省労働統計局(U.S. Department of Labor, Bureau of Labor Statistics)が行う米国の雇用実態を統計調査したものです。

発表は1ヶ月ごとに行われ、毎月第一金曜日、夏時間では日本時間 21:30、冬時間では日本時間 22:30に発表されます。

雇用統計は前月の1~15日の約2週間の期間に集めたデータを集計し発表されます。

約半月のデータなので確定率は50%となり、発表後2ヶ月の間に数値の変更が発表されることもあります。

 

なぜ米国雇用統計を見ておく必要がある?

そもそも、なぜ米雇用統計を見ておく必要があるのでしょうか?

米国では、個人消費が米国経済の70%を占めています。

その個人消費の動向を知ることができるのが雇用統計です。

雇用統計を見ることで個人所得・個人消費の動向を知り、そこから現在の米国経済状況を読み解くことができるというわけです。

加えて、米国経済は世界ナンバーワンのGDPを誇り、その規模は世界経済の約4分の1と言われています。

その数値からもわかるように米国経済が世界経済に与える影響は計り知れません。

また、アメリカの中央銀行にあたるFRB(米国連邦準備理事会)は雇用統計の結果を重要視しています

FRBはアメリカの金融政策を決定する機関です。

雇用統計の結果からFRBの今後の方針を読み解く手がかりとなり、FXにおいても今後の取引の大きな手がかりとなります。

 

米国雇用統計で特に重要な3つの項目

米国雇用統計では以下のものをはじめとした十数項目が発表されます。

 

  • 失業率
  • 非農業部門雇用者数
  • 建設業就業者数
  • 製造業就業者数
  • 小売業就業者数
  • 金融機関就業者数
  • 週労働時間
  • 平均時給

 

その中でもFXトレーダーなら特に注目して見ておきたい項目が「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」の3つです。

 

失業率

雇用統計の中でも最も注目されるのが「失業率」と言っても過言ではありません。

労働力人口※のうち、失業者の占める割合を表したものが失業率です。

※16歳以上の働く意志を持つ人達

調査員が電話調査により約6万の世帯の調査対象からデータ収集が行われます。

失業率を割り出す計算式は以下通りです。

 

【失業率を割り出す計算式】

失業者÷労働力人口×100

 

基本的には、失業率が高ければ経済状況は悪く、失業率が低ければ経済状況は良いと判断することができます

非農業部門雇用者数

失業率と並んで注目されるのが「非農業部門雇用者数」です。

経営者は基本的に、景気が良いと雇用を拡大し、景気が悪いとリストラし雇用を縮小します。

つまり、雇用者数が多くなっているということは景気が良い証と言えるのです。

一般的に非農業部門雇用者数が10万人増加すると現状維持、20万人増加すると景気上昇傾向と判断されます。

逆に20万人を下回ると景気悪化とみなされ、ドルが大きく売られることになります。

 

平均時給

平均時給は、1時間における平均賃金と平均賃金の増加・減少をまとめて表した指標となります。

対象となるのは、農業部門以外の主要産業です。

平均賃金が伸びることで個人消費拡大を促進します。

そのため、平均時給の数値は景気の良さやインフレ・デフレの状況を確認する指標となるのです。

 

米国雇用統計からの影響が大きい通貨

 

【米国雇用統計からの影響が大きい通貨】

  • 米ドル
  • ユーロ
  • ポンド
  • 豪ドル

 

米ドルは言うまでもありませんが、ユーロやポンド、円などといった流通量の多い通貨も米国雇用統計の影響を大きく受けることになります。

また、オーストラリアは米国にたくさんの商品を輸出しています。

そのため豪ドルも米国雇用統計の影響を大きく受けます。

過去に米国雇用統計によって大きく値動きした事例

過去に米国雇用統計によって大きく値動きが起こった事例としてあげられるのが、2015年11月6日の雇用統計発表時です。

この時に発表された2015年10月の米国雇用統計の概要は以下の通りです。

 

【2015年10月の米国雇用統計の概要】

  • 失業率が5.0%に改善して7年半ぶりの低水準となった。
  • 非農業部門雇用者数は前月比で18.5万人増となり、予想されていた27.1万人増を大幅に上回った。
  • 平均時給が前月比+0.4%、前年比+2.5%と予想されていた前月比+0.2%、前年比+2.3%を上回る成長となった。

 

要するに2015年10月の雇用統計では、予想を大きく上回り、雇用統計の数値上、米国経済が大幅に改善されたという結果があらわになったのです。

この結果により、5年半ぶりに米国2年債利回りが0.95%前後まで上昇しました。

さらにドルの買い注文が殺到し、123円台にタッチするという急騰を見せました。

レートの変動幅としては、30分間で1.1円という異例の変動幅です。

レートが大きく動くということは、それだけリスクも高いということです。

しかし、しっかりとした根拠のある手法のもとトレードできた場合、何十万、何百万円の利益を出すことも夢ではありません。

確かにこのようなことは短期間何度も起こることではありませんが、何年かに一度はチャンスが到来します。

今あげた事例のように、レートが大きく変動する時を狙って大きく稼ぐトレーダーも少なくはありません。

 

まとめ

今回は、米国雇用統計について、FX初心者の方でも理解できるようにわかりやすく解説していきました。

米国雇用統計はFX取引を行う上で重要な手がかりとなります。

発表の内容によっては相場が大きく動くことも少なくありません。

過去には、雇用統計発表後30分間で1円以上レートが動いたケースもあります。

雇用統計を確認しておくことで、短時間で何十万、何百万円と稼げることがありますので必ず確認しておきましょう。

本サイトでは、毎月行われる米国雇用統計の発表を含め、さまざまな経済指標についての解説記事も掲載しています。

興味のある方はぜひ今後のFX取引の参考にしてみてくださいね。

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