「ゴールドの特徴を理解すれば、為替相場でのパフォーマンスを高められます。」
実際、ゴールドの値動きは為替相場にも影響があるため、トレーダーであるならばゴールドの基礎知識は抑えておくべきでしょう。
とはいえ、
- 「ゴールドって何となく聞いたことがあるけど、どんな金融商品なのかイマイチわからない.....」
- 「ゴールドの特徴を簡単に教えてほしい。」
という具合に、ゴールドについての理解度に不安を持ってはいませんか。
今回は、ゴールドの特徴や為替相場との関係を基礎から解説しました。
目次
そもそもゴールドとは?
FXにおけるゴールドとは、ゴールドの価格を指標にして行うトレードのことです。
ゴールドの通貨コードは、XAUです。
(商品表記は各社異なるようですが、海外FXのXMTradingでは、「GOLD」「GOLDmicro」のような銘柄がそれにあたります。)
ゴールドの地上在庫は、約19万トンと言われています。
約19万トンとはオリンピックで使用されるプール4杯分程度の量です。
そのため希少価値の高い資産と言えます。
一般的には、資産の保管先としてゴールドに長期投資をする人が多いですが、FXでレバレッジをかけて取引するトレーダーもいます。
ゴールドの3つの特徴
ゴールドの特徴を理解しやすいように、3つの特徴を厳選しました。
以下3点です。
- 無国籍通貨
- 価値がなくならない
- 守りの資産
1つずつ解説していきます。
ゴールドの特徴①無国籍通貨
ゴールドは、どの国のものでもない「無国籍通貨」です。
全世界で価値が認められ、取引されているにもかかわらず、所属先のない「世界共通資産」として知られています。
株や債券と違い、ゴールドは発行する企業や国家の信頼を土台に運営されていません。
そのため、発行元の信用が増減するリスクがない点がゴールドのメリットです。
事実として、ゴールドは過去一度も「無価値」になったことがありません。
ゴールドの特徴②価値がなくならない
ゴールドは、価値がなくなりません。
価値がなくならない理由は、「ゴールドは品質が劣化しない」点にあります。
ゴールドは、王水と呼ばれる特別な液体以外で溶けない物質でできています。
そのため、「王水以外では溶けない」という性質を活かし、貴金属製品を溶かして固め、純度の高い金を何度も精製できます。
また、ゴールドは酸化したり、経年劣化したりしません。
このようなゴールドの特徴が「価値がなくならない商品」と評価されている理由です。
ゴールドの特徴③守りの資産
ゴールドは、お金を増やすために投資をするよりも、「資産を守る」ために投資をする投資家が多いです。
守りの資産として認識されている理由は、以下2つあります。
- インフレに強い
- 固定資産税がかからない
インフレは、物価が上昇して通貨の価値が減ってしまう現象です。
ゴールドは供給量が限られているため、資産価値が減りづらく、インフレヘッジ(インフレ対策)となります。
1970年代、オイルショックでインフレが起きたときも、金価格が上昇し、「ゴールドはインフレヘッジとして有効」という定説が生まれるきっかけとなりました。
また、不動産のように固定資産税もかからないため、税金対策としても有効です。
ゴールドのデメリットとしては、株や債券のように配当がでません。
そのため、「価値の保存手段」として認められ、お金を稼ぐことよりもお金を守るための「守りの資産」として認識されています。
ゴールドの価格変動に影響を与えるもの
ゴールドの価格に影響を与えるものをまとめました。
以下3点です。
- 地政学的リスク
- 有事
- 株式相場の下落
それでは1つずつ解説していきます。
地政学的リスク
ゴールドは、地政学的リスクで上昇する可能性の高い商品です。
地政学的リスクとは、政治的・軍事的な衝突が、特定の地域の経済悪化を招くことです。
ロシアとウクライナの戦争が地政学的リスクと言えるでしょう。
実際、ロシアとウクライナの戦争のリスクが報道され始めた、2022年2月からゴールドは10%上昇しています。
地政学的リスクの経済不安が、ゴールドの上昇を引き起こす原因の1つとなり得ます。
有事
ゴールドは「有事の金」と言われています。
有事とは、武力衝突・自然災害によって国家が非常事態に陥ることです。
直近の事例だと、ゴールドはコロナウイルスが蔓延し始めた2020年3月から約30%上昇。
政治・経済が混乱して株価が低迷すると、資産を安全な場所に保管しようと「資産価値」の高いゴールドへの投資が増えます。
注意点として、ゴールドの値動きの要因は1つではありません。
1つの要因にこだわって、単純に「不況=金の上昇」と決めつけないようにしましょう。
株式相場の下落
一般的に、株式相場が下落するとゴールドの価格が上昇すると言われています。
地政学的リスクや有事と同様、株価の下落からくる不安によってゴールドへ資産を避難させる投資家が多いです。
具体例として、2021年9月下旬〜10月上旬にかけて日経平均は約10%下落。
一方で、ゴールドは同じ期間で約10%上昇しています。
株式相場の下落は、ゴールドの値動きを起こす要因の1つと言えるでしょう。
ゴールドの値動きの特徴
ゴールドの値動きの特徴は、以下2点です。
- ハイボラティリティ
- 深夜に活発的に変動
1つずつ解説していきます。
値動きの特徴①ハイボラティリティ
USDJPY5分足(2022.4.26 21:00~2:00頃)
GOLD5分足(2022.4.26 21:00~2:00頃)
ゴールドは、ボラティリティが高いです。
ボラティリティとは、相場の運動量のことで「どれくらい相場が動いたか?」を表します。
ゴールドのボラティリティは、ドル円や日経先物と比べると2〜3倍です。
そのため、短期で利益を狙うスキャルピングやデイトレードといった手法でゴールドを取引するトレーダーがいます。
ハイボラティリティーの相場は、ポジションの保有時間が短くなり、1回辺りのトレード時間が短くなるのがメリットです。
一方で、短期間で大きな損をするリスクもあります。
ゴールドでトレードする際は、損切りやリスク管理を徹底しましょう。
値動きの特徴②深夜に活発的な変動
上記は、ゴールドの2022年4月22日の一日の5分足チャートです。
ゴールドは、ニューヨークタイムと呼ばれる夜間(21:30〜)の時間帯で大きく動くのが特徴です。
深夜に動く背景には、アメリカの経済指標があります。
- 米国の経済指標
- 要人の発言
- その他ニュース
ニューヨークタイム以降に世に出る情報が多いため、値動きが活発となります。
深夜の時間帯に値動きがあるため、ポジションを保有したままにするのは避けた方が良いでしょう。
補足
ゴールドと関連の強い通貨
ゴールドと関連の強い通貨は、スイスフランです。
スイスが中立国なので、金と同様「安全な通貨」として投資されています。
そのため、スイスフランと金は相関関係にあります。
スイスフランは、USD/CHFの通貨ペアになっています。
「スイスフランの上昇=USD/CHFの下落」となるので気をつけましょう。
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FXトレーダーの実際の声
ゴールドの値動きの特徴でも前述したように、ハイボラティリティです。
実際にも、トレーダーの多くがゴールドのボラの大きさを体感しているようです。
FXトレーダーの実際の声をTwitterから伺ってみましょう。
ゴールドのこのボラ見てたら
やべーなーってしか思えず語彙力中学生になる pic.twitter.com/Pw1OTGFN8Y— しめじ🍄 (@shimejiro_gaooo) March 8, 2022
今のゴールドのボラでトレードするなら利確も損切りも深く設定してロットを下げないと永遠にポジポジしてストレスだけ溜まりそうですね💦
こういう相場は稼げるけど、大やけども多いので気をつけましょうね!
5分足でこれはやばいです😢 pic.twitter.com/lHUHWA8CRu
— 絵を描くゆひ (@yuhi33xx) March 8, 2022
ゴールドは自分がFXを始めたときの
最高値に近づきましたね!✨
とても懐かしい😊
1日900pipsは凄いけどボラがあるほうが短時間でpipsとれるので精神的には楽ですね!
普段のゴールドは大体1日に200pipsほど動きますが、ボラが高いときにはロット落としてpips耐えるかしないとすぐに刈られます😅 pic.twitter.com/9rTXQWWXxu— NES (@NES90770711) March 8, 2022
ポンドよりもゴールドの方が怖そうです🐸
触ったことないけど、Twitter見てたらポンドよりボラが高そうで方向間違ってたら一瞬で狩られそう🥲
— rueka🐸@FX×ブログ 退職まで980日 (@ruekafx) March 3, 2022
ゴールドロング、計1ロット。
そしてエントリーした瞬間捕まってるくさい。
含み損−2万円也。いきなり1900割れたりは流石に無いでしょwww
ふりじゃないよ。 pic.twitter.com/KAX90WjEwm
— ギャンブルゴリラ@FX、CFD (@atsu_taki_fx) April 25, 2022
なるほど、とりあえずexnessに100USDT入れて、ゴールドのロットめっちゃ下げてやってみて良かった。
分かったのが、やはりこのボラは慣れてないw
めっちゃロット下げてるのに、今んとこ含み損が40$くらい。
こえぇ。
今までは奇跡的に助かってたって事やな。
ちな兄貴をロングしてる。— はぴらき✨/フリーランス投資家 (@happy_lucky_inv) April 21, 2022
ゴールドの取引をするなら海外FXのXMTradingがおすすめ
ハイボラティリティの商品取引は、あっという間に多額の含み損となる可能性も高くあります。
追証システムのある国内口座で取引をすると追加の証拠金を求められ、取返しの付かないことになりかねません。
海外の取引会社では、ゼロカットシステムといって入金している証拠金以上はトレーダーに支払いの義務がありません。
具体的には、入金額を越える含み損になった場合は強制ロスカットされるシステムです。
そのため、ゴールドの取引をするなら海外の取引会社を選ぶとよいでしょう。
海外取引会社の中でもおすすめなのが、XMTradingです。
XMTradingについて、より詳しく知りたい方は、XMがおすすめの理由、XMTrading口座開設までのロードマップも是非チェックしてください。
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ゴールドの特徴まとめ
- ゴールドは「有事の金」と呼ばれ、不況時に強く上昇するケースが多い
- ゴールドは株価が下落する際に上昇しやすい
- ゴールドのボラティリティは高く深夜によく動く
- ゴールドの取引をするなら海外FXのXMTradingがおすすめ