FX取引を行っていく中で、ファンダメンタルズ分析を正しく行っていく必要があります。
そんなファンダメンタルズ分析において、見ておかなくてはならない重要な情報の一つがFOMCです。
FOMCとは、Federal Open Market Committeeの頭文字をとったもので「連邦公開市場委員会」と訳されます。
FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利(FF金利)の上げ下げなどのアメリカの金融政策を決定する会合です。
今回は2021年8月18日のFOMCの概要と、その発表に対するSNSの反応を見ていこうと思います。
2021年8月18日のFOMCの概要
今回のFOMCの主な議題はテーパリングに関しての内容でした。
テーパリングとは、量的緩和策の縮小を意味します。
FRBは物価の安定化と雇用の最大化を目標としているのですが、コロナショックにより適切な水準から大きく遠ざかっていました。
目標水準に到達するため、現在FRBは米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を市場から購入し市場に大量の資金を供給する政策をとっています。
この政策を段階的に縮小していくのがテーパリングです。
2021年8月18日公表された議事要旨によると、大半の参加者が「年内に資産購入ペースの減速を開始するのが適切になることはあり得ると判断した」と書かれています。
テーパリング着手時期についての見解
年内にテーパリングが実施されるというのはほぼ確実と言えるでしょう。
ただし、テーパリング着手時期については3つのグループに見解が分かれています。
- 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による痛手から労働市場を回復させるために金融政策による支援はなお必要と主張したグループ
- FRBの政策が貢献する余地はほとんど残っていないとの認識を示したグループ
- 経済の永続的な変化を踏まえると、パンデミック前の労働市場の状況はもはや「正しい基準」ではない可能性があるとの見方を示したグループ
元々は早期のテーパリングを求めるタカ派が多いと予想されていましたが、今回の議事録によりタカ派が多数派ではなかったという分析がされています。
年内にテーパリングが実施されると言ってもすぐに開始というわけではないでしょう。
現時点で達成されていない雇用面での条件の改善がテーパリング開始時期に大きく関わってくると予想できます。
SNSの反応
ドル円に関する反応
FRBの公表後はドル円相場も大きな動きを見せましたが、今はどちらにいくかの予想は立てづらいようです。
各市場がジャクソンホール・9月FOMC等に向けて、受け入れ態勢を整えつつある印象を受けているトレーダーが多く見受けられます。
テーパリング開始が発表されればドル高、年内に開始されず延期された場合はドル安になると予想されますが、テーパリング開始の見込みが高く、長期的にはドル高予想をしている方が多いようです。
【個人的見解まとめ】
各市場がジャクソンホール・9月FOMC等に向けて、受け入れ態勢を整えつつある印象。きたるテーパリングに向けて、インフレの抑制、手前の金利は上昇、ドル高、景況感の調整、株式市場の調整などなど。— Kenyon (@Kenyon_kkm) August 21, 2021
まだどっちに転ぶか解りませんが。
短期的にドル円は上値の重い展開になりそう。
ドル円は、来週一番の高値狙ってショート目線。
ポンドドル、ユーロドル、オージードルはロング目線。
長期的には、ドル高予想。
勝負は9月のFOMCで全反転狙い。
— チワワのエル (@TakiPga72) August 21, 2021
今週のFOMC議事録で市場の早期債券購入ペース縮小の見方に変化は見られず
来週にジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長演説に向けてドル高が進行— くいっくごー (@ko_970shx) August 20, 2021
前回のテーパリング前、予告、実施、利上げの流れを市場の動きでいうとどんな感じなの?
ドル高一通だった?利上げするころにはドル高進み切ってレンジしてて利上げして少し経ったら反転したような気が引用:2ch-【EUR/USD】ユーロドルはどうなる?6759
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/livemarket2/1629471922/101-200
米国株に対する反応
FOMCの議事要旨のなかで米国のデーパリングが年内目安と公表されたことにより、S&P500やダウ指数が一時的に急落しました。
その動きに対して米国株を売る人もいたようです。
現在は再び上がってきてはいるのですがSNS上ではさまざまな憶測が飛び交っています。
FOMC議事要旨で米国のデーパリングが年内目安と示されてS&P500が落ちてますね
そろそろレバレッジ米国株を売ってしまおうかな pic.twitter.com/kRP5WqLJFv— iNo@社畜投資家 (@ino_ism) August 20, 2021
来週の米国株動向。
FOMC以降、テーパーに向けての議論が本格化しています。
その情報で、NYダウ・NASDAQ・S&P500などの米国主要指数は調整する可能性があります。
来週から9月にかけて重要イベントがありますので、いつ転換点が訪れても良い様に準備しておきましょう。保有銘柄の整理をして下さい。
— A投資支援@管理人 (@acetoushishien) August 21, 2021
DOW +0.65%
Nasdaq +1.19%
S&P500 +0.81%経済指標のブレ幅も大きく、乱高下が大きいですね。経済指標やFOMCの動向に注視する投資家は多いが、ナンセンスだと思う。短期的なイベントに一喜一憂するのは、ハイボラで割高な銘柄に投資してるから🙄
21年はリスクを取りに行く局面ではない😳 https://t.co/EW6zi3fgJS— やす@米国株決算オタク@資産4727万円 (@eyasu2008_0131) August 21, 2021
ジャクソンホール会議と9月のFOMCに注目
今回のFOMC議事録ではテーパリング開始が明言されませんでした。
そのため8月27日に行われる世界の中央銀行総裁らが集う「ジャクソンホール会議」と9月のFOMCに注目がされています。
テーパリング開始が公表されるのかなど大いに注目ポイントとなっているようです。
8/21
WTI原油先物 4時間足
下降チャネル下限に到達。
①反発して調整
②下限を割ってトレンド加速
の2択。FOMC議事要旨公表で(ドル高の影響で)65ドルを割ったので、次週のジャクソンホールにむけた値動きがポイントになるかなと。 https://t.co/WVwCzRERlQ pic.twitter.com/dAPtvLXDZZ
— ブリオン (@tdn_kykw) August 20, 2021
USD/JPY
27日 「ジャクソンホール会議」を踏まえて・ハト派・タカ派 どっちが優勢?
・インフレ行き過ぎやべえっしょ
・結局あげる上げる詐欺になると思う笑
・本格的なテーパリング議論は9月のFOMCかなテクニカル的に
・長期ダウントレンドライン攻防
・112-111ラインは相当重く突破はきつい pic.twitter.com/a6FGN7AueX— かず@Dr.& trader・Investor⚽ (@kazuya04012007) August 22, 2021
ジャクソンホールを前に、米国国債の金利がフラットニングし始めている。ホール後の変化に注目する。9月FOMCにもね。フラットニングがベアか、ブルかが分かるだろう。多くの人はベアを予測している。ここの対応を間違えると、痛恨の一撃を喰らうことになるだろう。ベアだった場合、狙い目の株式は、 https://t.co/WjHi4xalvD
— 高配当株&つみたてNISAで運用し、25年にアッパーマス層に突入する。 (@koneta5656) August 22, 2021
テーパリングの開始という金融市場の最大懸念事項も迫って来てる来週のジャクソンホール会議、来月の米雇用統計の結果次第で、仮想通貨市場自体が萎んでしまうかもしれないね引用:2ch-【マターリ】マイニング雑談スレ Part.133
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/cryptocoin/1629597170/7-
8/18FOMC まとめ
今回は、8/18のFOMCの概要と、その発表に対するSNSの反応をまとめていきました。
FOMC議事録で、テーパリングはする見込みだがいつするかを明言しなかったということもあり、現在は予想がしづらい相場になっています。
SNSの反応を見ていても意見はさまざまです。
今は次のジャクソンホール会議やFOMCに向けての準備をするのが賢明と言えるでしょう。
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